特別養護老人ホームに求められる人材と向き不向きとは?

特別養護老人ホームに求められる人材と向き不向きとは?

介護職に転職と言っても、働く場所は様々です。転職先を決める際、まずはどんな働き方で介護に携わっていきたいかを考える必要があります。

このページでは、一般的に大変な仕事だと言われている特別養護老人ホームで働く職員が求めている人材と、特別養護老人ホームに向いている人とそうでない人をご紹介いたします。転職前にきちんと把握しておくことで、きっと満足のいく転職ができるでしょう。

 

1.特別養護老人ホームで働く介護士の役割とは

特別養護老人ホーム 役割 スタッフ

特別養護老人ホームに入居している利用者は、基本的に要介護3以上の方となります。要介護3とは日常生活の動作全てにおいて介助が必要な状態ということです。

もちろん要介護レベルが高くなるにつれ、問題行動が多くなります。そんな特別養護老人ホームで働く介護士の役割とは一体どのようなことかをご紹介いたします。

 

利用者の腕となり足になる

特別養護老人ホームに入所している利用者は、日常生活で必要な動作を自分ですることが困難です。ですので介護士は利用者の腕や足になる必要があります。何の介助をする時も、丁寧さを忘れてはいけません。どんなに忙しくても、利用者の立場にたって介助をする必要があります。

 

利用者にとって快適な生活環境を提供する

 施設をきれいに保つことや設備を整えることは、ずっと施設で生活する利用者にとってはとても大事なことです。ですが快適な生活を提供するためにはそれだけではいけません。

もし利用者同士の関係が悪ければ仲裁に入って改善してあげなくてはいけないです。少しでもストレスのない環境で過ごしてもらうために、利用者をよく観察することが大切です。

 

利用者の家族のような存在になる

特別養護老人ホームは利用者にとって生活の場です。入所期間の平均は4年程になります。少しでも心地のいい空間を提供できるよう、特別養護老人ホームの介護士の役割は、利用者にとって家族のような存在になることです。利用者が家族のようにワガママを言ってくれる関係になれたとき、きっとやりがいを感じられるでしょう。

 

2.特別養護老人ホームで働くスタッフが欲しいと思う人材とは

特別養護老人ホーム 欲しい人材

特別養護老人ホームで実際に働いているスタッフは、一体どんな人と仕事がしたいと思っているのでしょうか?転職する前に知ることで、きっと人間関係がうまくいくでしょう。現場で求められている人材とは以下の通りです。

 

理解力や提案力がある人

特別養護老人ホームには、様々な疾患を持つ高齢者が入居しています。ですのでみんなに同じ対応をすれば良いというわけではありません。1人1人の疾患や個性をしっかり把握して、その人個人にあったライフスタイルを提案し、実行してあげなければなりません。よって、理解力や提案力がある人が求められます。

 

協調性がある人

働くにおいて、人間関係はとても大事です。特別養護老人ホームでは、利用者の状態をスタッフみんなで共有する必要があるのでスタッフ同士会話する機会が多いです。

また、利用者に心地いい空間を作らなければならないのに、スタッフ同士がギスギスしていたら施設全体の雰囲気が悪くなります。ですので現場では、協調性がある人が求められます。

 

根性がある人

特別養護老人ホームでは、残念ながら、入職しても仕事の辛さからすぐに辞めてしまう人がたくさんいます。せっかく仕事を教えたのにすぐに居なくなってしまうのはとても悲しいことですし、同時に人手不足にもなります。

施設によっては採用面接時に、「辛い仕事かもしれないが大丈夫か?すぐ辞めてしまわないか?」など事前に確認されることもあるようです。ですので、辛いことがあってもめげずに仕事に取り組めるような根性のある人が求められます。

 

3.特別養護老人ホームでの仕事が向いている人

特別養護老人ホーム 向いている人

特別養護老人ホームは比較的重度の高齢者が入居しているため、その分介助も大変です。介護職種では、どうしても向き不向きがでてきてしまう施設の1つでしょう。特別養護老人ホームでの仕事が向いている人とは一体どんな人なのかご紹介いたします。

 

人の気持ちが理解できる人

特別養護老人ホームには認知症の利用者がたくさんいます。認知症は脳の機能を低下させるため、暴言を吐かれたり、理不尽なワガママを言われることは日常茶飯事です。

そのような時にイライラせず、自分の気持ちよりも1番に利用者の気持ちを考えて、なぜこんな行動をとるのだろう、と理解しようとしてあげれる人は特別養護老人ホームの職員に向いています。

 

人とコミュニケーションをとるのが好きな人

基本的に就業中はずっと利用者と関わります。コミュニケーションをとりながら介助しますし、利用者と遊んだりテレビを見たりすることもあります。自分から話しかけるのはもちろんの事、仲良くなれば利用者から気さくに話しかけてきてくれます。人と話すのが楽しいと思う人は、この仕事に向いているでしょう。

 

ある程度体力がある人

特別養護老人ホームは身体介助を行わなければいけないですから、体力がないと厳しいです。体力といっても鍛え上げられた筋肉が必要というわけではありません。

身体介助にはコツがあり、技術さえ身につければ、小柄な女性でも楽に介助することができます。ですが、やはりある程度の体力が必要ですので、健康面で不安がある方は向いていません。

 

学ぶ意欲があり努力ができる人

資格をとる事も大切ですが、介護において実務経験は最も大事です。日々の勤務の中で、先輩職員の行動よく観察して分からないことは積極的に教わることが必要です。また、技術面でなく利用者のケア方法など学ぶことはたくさんあります。そのための努力を惜しまない人が良い介護士になれます。

 

4.特別養護老人ホームでの仕事が向いていない人

特別養護老人ホーム 向いていない人

どんな仕事にも、人によって向き不向きがあります。自分に向いていない職種で働くとなると、そこで働く同僚や利用者にも迷惑がかかりますし、自分自身のストレスにもなります。以下にご紹介する人は特別養護老人ホームの職員には向いていない可能性が高いです。自分が当てはまるかどうか確認しましょう。

 

人の生死に関わりたくない人

特別養護老人ホームは重篤な高齢者が入居することから、終のすみかと言われることがあります。実際に看取り介護を行っている施設は多数あり、そのような施設で働くと必ずその場面に直面します。

利用者とは長い期間親密に関わりますから、感情移入しやすい人や、人の最期を見ることをとても辛いと感じる方は特別養護老人ホームで働くことに向いていないでしょう。

メンタルが弱い人

特別養護老人ホームでは利用者の状態が急変することが多々あります。苦しむ姿を見て必要以上に辛くなってしまい、その心情が利用者に伝わるのは良くありません。また、自分が見ていない時に利用者が転倒したりした時、責任を感じすぎてしまう人がいます。

まじめに仕事をしていても、どうしても仕方ないことは起こります。そこらへんを割り切れず、いつまでもくよくよしてしまうメンタルの持ち主は向いていないでしょう。

 

認知症などの疾患が理解できない人

特別養護老人ホームに多いのは認知症を患っている高齢者です。前提として、認知症は病気であり、誰も悪くはありません。そのことをきちんと理解できていない状態で利用者に接するとイライラしてしまい、中には怒鳴って怒る介護士もいます。そうしてしまうと利用者は恐怖に怯えてしまいますし、介護士としてそのような行動はふさわしくありません。

利用者が暴力をふるってきたり暴言を吐いてきたりすることを、病気のせいだから仕方ないと思うことができないと特別養護老人ホームで働くのは厳しいでしょう。

 

5.実際に現場で働いている人とは?

特別養護老人ホーム 実際に働く人

転職する前にどのような人が働いているのかを知っておいたほうがよいでしょう。実際に特別養護老人ホームで働いている人は以下のような人が多いです。

 

スタッフは中年女性が多い

特別養護老人ホームで働くスタッフは圧倒的に中年女性が多いです。規模によりますが、若い女性が働いている率はとても低いです。主婦も多く、気の良い人が多いため働きやすい環境です。

 

男性スタッフは少ない

特別養護老人ホームというと身体介護必須のため体力がある男性が多いと勘違いされがちですが、実は男性スタッフはあまりいないです。そのため、女性は力仕事などもバリバリしています

 

HPでスタッフを紹介している施設がある

働きたい職場が決まっているのであれば、その施設のホームページを見てみましょう。スタッフ紹介ページを作っている場合があります。事前にその施設で働く人を確認できるのは安心に繋がります。

もしホームページがなかったとしても、施設の見学はできるので、その時にどんなスタッフが働いているのかを確認しましょう。

 

まとめ

特別養護老人ホームへ転職を考えている人に向けて、介護士としても役割や向き不向きなどを紹介しましたがいかがでしたか?今回ご紹介したとおり、特別養護老人ホームは仕事内容が辛く、すぐに辞めてしまう人が多数います。辛いこともありますが、利用者から「ありがとう」など感謝の言葉をいただけたり、笑顔を見た時はとてもやりがいを感じる施設です。

また、介護職にずっと携わっていきたいと考えているならば、特別養護老人ホームを経験しておいたほうが今後の転職に有利です。この施設の仕事を経験すると、たいていの介助ができるようになり、転職先でも重宝されるはずです。やりがいを感じたい人や、介護士としての経験を積みたい人には特別養護老人ホームはオススメの職場です。

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