介護職に転職した際の給与はどのように決まるの?給与がアップにつながる要素・資格・職場

介護職に転職した際の給与はどのように決まるの?給与がアップにつながる要素・資格・職場

介護士の給与は仕事内容と比べて低い低いと言われており、人員不足が叫び続けられています。そんな中、介護業界への転職を考えている方!なにも介護士全員が低賃金なわけではありません。もしあなたが給与決定に関わる給与アップ要素を持っていれば、今より高賃金で転職できる可能性があります。

このページでは、一体何が給与決定の要素になるのか、転職後給与の見直しで賃金がアップするのはいつかなど、介護職で働くにあたり気になる給与事情を徹底解説いたします。

 

1.中途採用時の給与決定要素とは

給与決定 要素

 

介護士の給与は、施設形態や地域によって変わります。平均給与が1番高いと言われている施設形態は「介護老人福祉施設(特養)」です。また、地域性で言うと首都圏になればなるほど賃金は高くなるでしょう。

ですが、それだけが給与決定の要素ではありません。他にも様々な要素が加わり、あなたが転職した際に給与が決定します。転職する前に少しでも給与アップを目指すため、その要素を確認しておきましょう。

 

給与決定の1番の要素になるのは「保有資格」

財団法人介護労働安定センターが「採用時の月例給与の決定に関わる要素(中途採用)」を施設・事業所側に調査した結果、1番給与が左右されるのは「保有資格」でした。続いて職務経験年数、介護技術・実務能力です。

保有資格が給与を左右すると答えた施設は63.4%、職務経験年数に対しては59.1%、介護技術・実務能力(試用期間等を経て判断)に対しては37%です。

 

前職の賃金額や学歴が要素に入る可能性は低い

転職する場合、前の職場より多く給与を貰いたい、というのが転職者の本音ですよね。ですが介護の転職では、前職の給与は給与決定の要素になると答えた施設は13.1%と、可能性が低いとの結果がでました。前職で給与が高かった場合、希望に沿えない場合があるので注意しましょう。

また、一般の企業では学歴が給与に反映されるのが一般的ですが、介護の転職では学歴が給与決定の要素になると答えた施設は13.4%と低い数値がでました。学歴がなくても、保有している資格や経験を考慮する、実力社会なのかもしれません。

 

給与決定では面接の印象が左右される!?

採用時の給与決定に関わる要素で、採用試験・面接の結果が給与を左右すると答えた施設は26.3%でした。施設により面接内容は様々だと思いますが、清潔感のある身なりで面接に臨むことはもちろん、人当たりの良さや表情の作り方などが少しは給与決定に関わってくる可能性があるでしょう。

 

2.給与アップにつながる資格とは

資格 反映 給与

中途採用時の給与決定要素においての1位は保有資格でしたが、どんな資格が給与を左右しやすいのでしょうか。同じく財団法人介護労働安定センターが「月例給与に加算される資格・研修(一般職)」を施設・事業所に調査した結果をご紹介いたします。

 

介護の資格で1番給与が左右される資格は「介護福祉士」

介護福祉士の資格を持っていれば給与が左右すると答えた施設は64.6%に及びました。介護福祉士の資格を頑張って取得しても、実際給与はそんなに上がらない場合が多いと囁かれたりしていますが、実際はきちんと反映されるようです。やはり給与アップのためには介護福祉士の資格が必須でしょう。

介護福祉士に続き、2位は35.2%の「介護支援専門員(ケアマネージャー)」、3位は26.9%の「ヘルパー2級(現:介護職員初任者研修)」となっています。

 

給与に関してあまり効力を発揮しない資格とは

以下に記載の資格を給与に考慮する施設は少ないようです。

  • 精神保健福祉士(5.7%)
  • その他公的または職能団体による任意資格、研修修了(4.0%)
  • 社会福祉主事任用資格(15.0%)
  • 介護職員基礎研修(実務者研修)修了(16.8%)

資格というのはもっていて損はないですが、すぐにでも給与アップを目指したい、と考えている方は優先順位を考えたほうが良さそうです。

 

月例給与に加算されないと答えた施設は21.1%

保有資格で給与が左右されると答えた施設は63.4%もありましたが、21.1%の施設は保有資格によって給与は左右しないと答えました。もしあなたが資格を持っているのであれば、保有資格を給与に反映してくれる施設を選んだほうが良いでしょう。

 

3. 転職後に給与をアップさせる方法とは

給与 上がる 要素

転職時に給与決定に関わる要素を持っていなかったため、低賃金で働くことになった人も少なくないでしょう。ですが、低賃金で入職してしまったからといってずっとこのままの低賃金が続くとは限りません。

ここで今回は、転職後に給与アップする要素をご紹介するのでしっかり確認しておきましょう。

 

管理職になる

厚生労働省のデータによると、管理職になることで給与が約5万円アップするということが発表されています。管理職と聞くと一見難しそうな印象を受けてしまいますが、介護業界は他の業界に比べ人の入れ替わりが激しいです。

ですので仕事をまじめにコツコツと頑張り、それが周りの同僚や上司から認められれば管理職になれるチャンスが訪れる可能性が高いです。また、もし転職することになった場合、管理職として働いていたという経験は給与アップに繋がるでしょう。

 

同じ職場に長く勤め続ける

厚生労働省のデータによると、全国平均で10年勤続した場合、基本給は約2.5万円、総支給額は約5万円程度増えているといったことが発表されています。転職先の職場の給与のベースアップがきちんと整っており、確実に給与が上がるのであれば長く勤めるのも1つの手です。

ただし、職場によっては給与のベースアップが整っていない場合があるので、その場合は長年働いても昇給が見込めない可能性があります。きちんと確認しておきましょう。

 

働きながら資格取得を目指す

 例えばケアマネージャーの資格を取得した場合、通常の介護職の人との給与の差は約90万円もあると厚生労働省が発表しています。働きながら資格取得を目指すのは大変ですが、給与アップのためにとる価値は充分にあります。ですが介護の資格は実務経験が受験資格に入っている場合が多いので、時間がかかります。

また、資格取得以外にも手当てがでる可能性が高いのは、喀痰吸引等研修と認知症介護実践研修を修了することです。勤務する職場の手当て事情もしっかり確認しておきましょう。

 

4.給与に関わる「介護職賃上げ法案」とは?

賃上げ 否決

高齢化社会で介護を必要とする高齢者が増える一方、命を預かり技術も必要な上、肉体労働で体力的にも辛いのに低賃金である介護職に就きたいと考える人は少なく、介護士は人員不足です。その状況を知った政府は、介護職の月額給与を平均6,000円~10,000円ほど引き上げる案を提出しました。

 

介護職賃上げ法案の目的

 他の業界と比べ10万円も給与が低い介護職の給与を増やし、深刻な人員不足を解消する、といった目的で「介護職賃上げ法案」が提出されました。サービスを提供する介護職員のみならず、介護事務など介護に携わる全ての労働者の給与を引き上げる、というのが特徴です。

 

介護職賃上げ法案は否決

2016年3月17日、衆院本会議で自民・公明・おおさか維新の反対が多数だったため否決されました。今回の案は介護職員の根本的な待遇の改善になっていないものとし、安倍政権が掲げた「介護離職ゼロ」とはかけ離れている、と示しました。

 

今後また法律改正がされる可能性とは

残念ながら今回は介護職員の賃上げが見送られてしまいましたが、今後またそういった法案が提出されるのでしょうか。最近あらゆる職業に対する最低賃金が新しく決まり、全国平均で3%引き上げられました。

ですが、介護職の給与は介護報酬を基盤としているため、給与の引き上げが厳しいかもしれません。介護業界の賃金が引きげられるのは遠い未来だと思ったほうが良いでしょう。

 

5.待遇が良い職場の見極めポイント

待遇 良い 施設

国の政策で介護報酬が減額されたことにより、さらに介護職に就く人たちの給与待遇が悪くなってしまいました。そのため、運営が上手くいっていない施設は待遇を悪くするしかない状況です。ですがそんな中、職員の待遇を改善している施設もあることは確かです。

転職をする際、待遇の良い施設を見極めるポイントをご紹介いたします。

 

現場で働くスタッフや利用者に笑顔がある

待遇が良い職場というのは、雰囲気も良く心にも余裕をもって働いている人が多いため、自然と笑顔が溢れます。そのような環境ですと利用者も過ごしやすく、いつも笑っているでしょう。そういった職場の雰囲気を確かめるためにも、職場を決める際は必ず見学をすることをオススメします。

 

長年勤めているスタッフが多い

待遇が良い職場は、もちろん離職率が低いです。現場で働くスタッフの勤続年数をさりげなく確認しましょう。逆に人の入れ替わりが激しく、常に求人を出している施設は危険です。そういった施設は給与が通常では考えられないほど高い傾向があります。その場合は疑ってみたほうが良いでしょう。

 

利用者とスタッフの比率が適切である

待遇が良い職場は、施設に入所する利用者と現場で働くスタッフの比率が適正もしくは余裕があります。スタッフの数に余裕があるということは、経営がうまくいっている証ですし、急な病気など休みが欲しい場合休みやすかったりします。

 

まとめ

介護業界へ中途採用で転職する際、どういった要素が給与に関係してくるかなど、介護職の給与についてご紹介いたしましたがいかがでしたか。介護の世界は本当に実力社会です。介護の技術や豊富な知識があり、実務経験が長く臨機応変に対応する能力を持っている人が優遇されるでしょう。

給与アップするためにはもちろん努力は欠かせないですし、大変で辛い思いもするでしょう。ですが管理職など立場が上にいけばいく程事務的な業務も多くなってきます。最前線で介護業務をするのは歳を重ねると大変でしょうから、給与アップのためだけではなく、将来のヴィジョンも見据えながら努力をすればあなたの未来は明るいでしょう。

介護職求人転職サイト口コミランキング



介護職の転職サイトを利用する場合は必ず3社程度複数登録をして、求人の質や担当者(コンサルタント)の質などを自分でチェックしましょう。自分のライフスタイルと企業の福利厚生と教育制度も欠かさずチェックしてください。




ランキングをもっと見る



関連ページ

ケアハウスへの介護士の転職メリット・デメリット

ケアハウスへの介護士の転職メリット・デメリット

このページでは、介護士・介護職がケアハウスへの転職を決める前に心得ておきたいメリットとデメリット […]

続きを見る
未経験で介護職へ転職!一人前になるまでの平均期間と流れとは?

未経験で介護職へ転職!一人前になるまでの平均期間と流れとは?

未経験で介護業界へ転職…。介護職に興味はあるけど、この年齢で未経験じゃ難しいかな…、などと自身の […]

続きを見る
軽費老人ホームへの介護士の転職メリット・デメリット

軽費老人ホームへの介護士の転職メリット・デメリット

このページでは、軽費老人ホームへの介護士・介護職の転職のメリットとデメリットについて説明していき […]

続きを見る
介護老人保健施設への介護士・介護職の転職について

介護老人保健施設への介護士・介護職の転職について

このページでは、介護士・介護職が介護老人保健施設へ転職する際に知っておきたい3つのポイントについ […]

続きを見る
軽費老人ホームへの介護士・介護職の転職について

軽費老人ホームへの介護士・介護職の転職について

このページでは、介護士・介護職が軽費老人ホームへ転職する際に知っておきたい3つのポイントについて […]

続きを見る
社会福祉士の転職注意点と平均年収・給与について

社会福祉士の転職注意点と平均年収・給与について

このページでは社会福祉士の転職注意点と平均年収・平均給与について説明しています。 社会福祉士の仕 […]

続きを見る
未経験で介護職に転職する際、新人介護士の心構えと注意点

未経験で介護職に転職する際、新人介護士の心構えと注意点

中高年が転職する場合、仕事をしながら転職活動をするのがよいのでしょうか、それとも退職してから活動 […]

続きを見る
グループホームへの介護士・介護職の転職メリット・デメリット

グループホームへの介護士・介護職の転職メリット・デメリット

このページでは、グループホームへの介護士・介護職の転職のメリットとデメリットについて説明していき […]

続きを見る
住宅型有料老人ホームへの介護士転職のメリット・デメリット

住宅型有料老人ホームへの介護士転職のメリット・デメリット

このページでは、住宅型有料老人ホームへの介護士・介護職の転職のメリットとデメリットについて説明し […]

続きを見る
介護未経験者が転職する際に初めての職場に選ぶべき施設

介護未経験者が転職する際に初めての職場に選ぶべき施設

介護業界はとても離職率が高いです。その理由は、介護の仕事は辛いからです。せっかく介護に興味を持っ […]

続きを見る
介護士のスキルアップ資格!介護福祉士資格の取得方法とは?介護士のスキルアップ資格!介護福祉士資格の取得方法とは?
未経験で介護職に転職する際、新人介護士の心構えと注意点未経験で介護職に転職する際、新人介護士の心構えと注意点

介護職・介護士ブログ新着一覧

介護転職サイト最新口コミ

最新の口コミ

転職サイトランキング

転職エージェントランキング 転職サイトランキング

中高年の転職サイトランキング 女性の転職サイトランキング

第二新卒転職サイトランキング IT・Web・エンジニア転職サイト

看護師転職サイトランキング 薬剤師転職サイトランキング

保育士転職サイト 介護士・介護職転職サイト