外資系の転職で求められる5つの能力

外資系の転職で求められる5つの能力

外資系企業で求められる人材は、まさに外資系企業の事業姿勢に由来します。逆に言えば、日本的経営や日本的な仕事の進め方にはない力を、彼らは求めています。

企業により求められる人材像は様々とは言うものの、特に転職者に対して、共通している人材の姿を紹介します。

 

1.語学力偏重者よりもバランスのとれた能力保持者

バランスのとれた能力保持者

外資系企業への転職と言えば、語学力ありきのようなイメージがありますが、このイメージには勘違いがあります。
たとえば英語のTOEICが800点以上だとしても、仕事ができる保証には全くならないということです。

また、最近では英語力としてあえて高いTOEIC点数を求めず、ある程度のビジネス会話・ビジネス文書作成レベルに留め、むしろ本業の実務経験や、専門能力にシフトした求人が増えてきているのも事実です。

これは、TOEICや英検がダメということではなく、それしか能力がない応募者が多いという裏返しでもあります。
また、高いTOEIC点数を求めたばかりに、本来業務能力に優れている人材が応募してこなかったという企業側の悩みもあります。

外資系企業とはいえ、日本法人として成熟してきている会社は、あえて求める英語力のレベルを下げることで、欲しいポジションの専門性を持った人材を増やすことができると踏んでいます
同時に、高い英語力は採用後に後から付けることができるため、この動きに追い風が吹いています。

 

2.根回しに頼らないコミュニケーション力

コミュニケーション能力がある人

外資系企業が求人要件に明記するコミュニケーション力は、日本的根回しに代表される関連部署との折衝や、同僚間の情報交換のような間接的なものでなく、もっと直接的なものです。

これは自分の考えを、伝えなければならない人に的確にストレートに伝える力のことを言っています。
「〇〇も賛同してくれているはず」「最後まで言わなくても理解して欲しい」「気持ちを察して動く」といった、腹芸を使わないということです。

自分の考えを正確且つタイムリーに伝えることが重要

外資系企業の組織は基本的にはフラットです。
日本的組織のタテ、ヨコ、ナナメへの配慮より、直接の上司であるBOSSの指示、BOSSへの成果報告が基本です。
コミュニケーション力はこのBOSSとの関係に加え、いかに自分の考え、意見を正確にかつ、タイムリーに伝えることができるかということです。

結論を先に述べ、理由は後から語るスタイルが好まれる

重要なのは結論を先に述べ、あとから理由や詳細を語れる説得力があることです。
英語で言う、“YES! Because……”、が意外とできないのが日本人です。
そういった日本人気質を捨て、海外でも通用するコミュニケーション力を有する人は、必ず重宝されるでしょう。

 

3.自分を売り込むプレゼンテーション力

プレゼンテーション能力

コミュニケーション力が、フェイス・ツー・フェイスであるのに対して、プレゼンテーション力は1対集団です。
たとえば顧客への新製品PR、社内幹部向けプロジェクト結果発表、チームリーダーとしてメンバーへの課題発信など。
日本企業以上に外資系企業が多用する説明方法です。

もちろん日本企業でもそういった場面はありますが、根回しを終えたあと「通達文書による周知徹底」が好きな日本企業と違い、発案者・提案者=プレゼンテーターとなって前面に立つのが外資系企業のプレゼンテーションです。

プレゼンテーション全体を通してアピールする

プレゼンテーションの内容もさることながら、企画書・提案書の組み立て、パワーポイントへの落とし込み、身振り手振り、抑揚の付け方、表情まで含めて聞いている人たちにアピールできたかどうかという訴求力が求められます

またこの時、英語でのプレゼンを求められたならTOEIC点数とは別次元の、「伝えるための実践英語力」が必要なのは言うまでもありません。

 

4.高いタイムマネジメント力

タイムマネジメント力

タイムマネジメント、オンタイム・オフタイム、ワークシェアリング、スケジュールなど、いわゆる仕事と時間管理について語る言葉は、ほとんどと言っていいほど英語です。

日本も今でこそ、仕事時間とオフタイムの切り替えや時間生産性の意識が進んできているとはいうものの、やはり「本場」は英語圏であり、外資系企業は日本企業に比べてなお先進性があります。

タイムマネジメント力は必須の能力である

従って、おのずとタイムマネジメント力や時間を大切にする感性は、外資系企業転職を考えている人には必須です。

だらだら延長しない会議時間管理、TO-DOリストよるチェック、タスクの優先順位付け、締め切り厳守など、時間生産性を高める考え方を備えていることが大前提です。

また、ワークシェアリングの意味合いから、就業時間とオフタイムの切り替え、残業皆無意識が高いのも外資系企業では求められます。
このことは、自分自身のタイムマネジメントと同様、共に働く他の人の時間にも気を配る配慮も必要とされます。

 

5.「日本人力」を持っていること

日本人力

当然ですが、外資系企業が日本人スタッフを登用したい理由は、日本人だからこそ期待するものがたくさんあるからです。

すでに日本のマーケットは市場調査済みとは言え、状況によって変わるビジネスシーンにおいて、不思議で不可解なことは頻繁に発生します。
そのような事態において、本国のビジネスモデルを日本にうまくフィットさせる力は、日本人にしかありません

日本人の特有の価値観がビジネス上必要である

たとえば、本国と日本の商習慣の違いから、商談が進まないことがよくあります。
そんな時、日本人が持つ合意点を探して代替案を提案する力は、日本のビジネスを熟知している「日本人力」と言えます。

またビジネスシーンに限らず、日本の伝統や文化は本国からすれば馴染みがないものですが、それらに造詣を持っているはずの日本人スタッフに、逐次教えて欲しいのは当然です。

初めて外資企業に転職する場合は、いろいろと不安も多く、いくら調べても情報が足りないと感じるかもしれません。

しかし、日本では外資系企業という特別な言い方ですが、世界的にはグローバル企業であり、たまたま日本に進出した企業であるということは意識しておくと良いでしょう。

できれば転職活動中は、転職先の外資系企業の情報だけではなく、世界情勢も頭に入れて高い視座で転職活動をすることをおすすめいたします

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