学校薬剤師になるためには?仕事内容・給与・メリット

学校薬剤師になるためには?仕事内容・給与・メリット

日本では学校保健法により、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、に薬剤師を必ず置くことが定められています。学校薬剤師は、園児、児童、生徒が、快適な環境で過ごせるように、指導、管理、助言を行うことが、主な仕事内容となっています。

また、学校薬剤師の場合、学校に在中するわけではなく、検査が必要な際や、緊急事態が発生した際にその都度、出勤する形(非常勤)であるため、副業でやっている薬剤師が殆どです。

学校薬剤師は、子供達の安全を守る重要な仕事であるため、やりがいを感じやすく、とても人気のある職種ですが、求人も中々表に出ることがありません。

そこで今回は、学校薬剤師について知っておきたいことをご紹介いたします。

 

1.学校薬剤師の仕事内容ってなに?

学校薬剤師の仕事内容ってなに?

日本には、世界的に見ても珍しい学校薬剤師という職があります。しかし、自分の学生時代を思い浮かべても、学校薬剤師がどのような仕事をしていたか知っている人はあまりいないのではないでしょうか。学校薬剤師の仕事内容と役割とは何なのでしょうか。

 

学校薬剤師の主な7つの仕事

学校薬剤師の仕事内容は、大きく以下の7つの項目に分かれます。

  • 学校保健安全委員会への参加
  • 環境衛生に関する検査、維持及び改善
  • 健康相談及び保健指導
  • 学校で使用する医薬品の管理
  • 必要に応じて学校における保健管理への助言及び協力
  • 薬物に関する教育

上記の項目について、学校薬剤師が具体的にどのような業務をするのか、確認してみましょう。

 

子供たちが過ごしやすい環境づくり

学校薬剤師の1番の役割は、子供達が安心して過ごせる環境を維持、改善することです。

そのため、まずは、学校の保健安全計画を作成し、教室やお手洗いなどの環境検査(温度、湿度、炭酸ガス濃度、浮遊粉塵、落下細菌など)や、学校の水道施設の点検、ネズミなど衛生害虫の駆除、水泳プールの水質管理を行うことが主な仕事内容となっています。

 

健康相談及び保健指導

学校薬剤師の仕事の1つに健康相談及び保健指導というものがあります。これは、園児、児童、生徒の健康相談に乗り、必要であれば保健指導などの協力を行うというものです。

感染症や熱中症など緊急時の対応や、学校救助衛生管理基準に基づく衛生管理への指導助言及び定期衛生検査への協力も、学校薬剤師の仕事内容の1つになります。

 

学校で使用する医薬品の管理

学校薬剤師は、学校において使用する医薬品、毒物、劇物並びに保健管理に必要な用具及び材料の管理に関し必要な指導及び助言を行い、及びこれらのものについて必要に応じ試験、検査又は鑑定を行うことも重要な仕事内容となります。

 

薬物に関する教育

近年、危険ドラッグや脱法ハーブなどによる事故や事件が多く起きています。薬物の使用に関しては、学校で教育がとても重要になってきます。

そのため、学校薬剤師は、青少年による薬物使用問題薬物乱用防止教育、くすり教育(くすりの適正使用)、ドーピング防止啓発活動等などを行うことが求められます。

 

2.学校保健師になるために必要な資格

学校薬剤師になるために必要な資格

学校薬剤師は、薬剤師の中でも珍しい職種であり、特殊な職種とも言えます。学校薬剤師になるためには何か必要な資格があるのでしょうか。

 

薬剤師の資格があれば誰でもなることができる

学校薬剤師と聞くと、何か特殊な資格がいるように感じますが、薬剤師の資格があれば、誰でもなることができます。ただし、学校薬剤師は、数が限られているため、なりたくてもなかなかなれないと言うのが現状です。

 

3.学校薬剤師の平均給与

学校薬剤師の平均給与

学校薬剤師は、毎日学校に勤務するわけではなく、検査や緊急時に応じて出勤しているため、副業で行っている人も多くいます。では、学校薬剤師の平均給与はどれくらいなのでしょうか。

 

勤務先によって給与に大きく差がでる

学校薬剤師の平均給与は、勤務先によって大きく差が出ます。そのため、一概に平均ということはできませんが、公立学校に限れば、年額で約5万円〜10万円の間であることが多くなっています。私立の学校になると年額約5万円〜約40万と差が広がります

公立の学校に関しては、各市町村の非常勤職員の報酬としてホームページで確認することができますので、確認してみると良いでしょう。

 

給与的にはあまり割の良くない仕事

学校薬剤師の給与は、低いところだと年額2万円と言うところもあります。年に数回だけの勤務かもしれませんが、給与だけで見ると、あまり割の良くない仕事であるといえます。

そのため、学校薬剤師になる際には、ビジネス的に考えるのではなく、あくまで、子供達の過ごしやすい環境のために働くという思いが適切です。

 

4.子供達の笑顔のために!学校薬剤師のメリット

学校薬剤師になるメリットとは

学校薬剤師になりたいと考える薬剤師は多くなっていますが、学校薬剤師になるメリットとは、どのようなことがあるのでしょうか。確認しておきましょう。

 

やりがいを感じやすい

学校薬剤師は非常勤講師のため、学校薬剤師の仕事のみで生活を補うのは、厳しいのが現状です。ですが、学校薬剤師の仕事は、薬剤師の中でも、特殊な職種であり、誰もができる仕事では無く、また、子供達が安心して過ごせる環境作りに直接関わることができるので、やりがいを感じやすくなっています。

学校薬剤師が担当している学校の入学式や運動会、卒業式などのイベントの際には、招待されることもあり、子供達の成長を見守ることができます。

 

5.学校薬薬剤師の求人の探し方

学校薬薬剤師の求人の探し方

学校薬剤師の求人は、なかなか表に出ることがないため、いざ、なりたいと思っても簡単には、なれないのが現実です。では、どうしても、学校薬剤師になりたいという薬剤師はどうすれば良いのでしょうか。

 

学校薬剤師と繋がりを作って紹介してもらう

学校薬剤師のほとんどは、前任者の紹介や薬剤師会からの推薦などで教育員会等から任命されているケースが多くなっています。

そのため、学校薬剤師になりたいとお考えの薬剤師の方は、学校薬剤師と繋がりを作ることで、その学校薬剤師から教育員会などに紹介してもらうといった方法があります。

 

教育委員会や学校、薬剤師会に直接問い合わせる

学校薬剤師になるためには、教育委員会等からの任命が必要となります。そのため、直接、教育委員会や学校に学校薬剤師の求人が無いかどうか問い合わせるのが、一番早く、確実な探し方と言えます。

また、地域の薬剤師会などは、学校薬剤師に検査器具や検査設備を提供している場合もあるため、学校薬剤師の採用情報などを把握していることがあります。そのため、薬剤師会に問い合わせてみるのも良いでしょう。

 

薬剤師転職サイトに登録する

学校薬剤師の求人を探す1つの方法に、薬剤師専用の転職サイトを活用することが挙げられます。薬剤師転職サイトというのは、インターネット上にある薬剤師の転職を支援するためのサービスで、インターネットを使用できる環境さえあれば、無料で使用することが可能です。

また、薬剤師転職サイトの場合、その時に学校薬剤師求人がなくても、求人が出た際に連絡してもらえるというサービスもあります。そのため、幾つかの薬剤師転職サイトに事前に登録しておくのも良いでしょう。

まとめ

学校薬剤師は世界でも例を見ない、職種です。学校薬剤師の業務は、子供達に安全で過ごしやすい環境を提供することを大きな役割とし、教室環境や健康相談まで業務が多岐に渡ります。

しかし、学校薬剤師は、あくまで非常勤講師であるため学校薬剤師の仕事だけで、生活していくのは厳しくなっているため、副職として勤務している人が殆どです。

また、学校薬剤師の求人は、なかなか見つけるのが難しくなっているため、知人に相談してみたり、薬剤師転職サイトを活用してみたりすると良いでしょう。

 

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