進む調剤薬局のM&A!老舗の水野が日本調剤の完全子会社に

進む調剤薬局のM&A!老舗の水野が日本調剤の完全子会社に
2016年10月1日、調剤薬局チェーンの水野薬局を運営する合同会社水野(東京都文京区)が、調剤薬局チェーン日本調剤薬局を運営する日本調剤株式会社(東京都千代田区)の完全子会社になったことが分かりました。

買収に関しての両社の最終合意は2016年9月20日に行ったことを記者会見で発表していましたが、今回、2016年10月1日付で、日本調剤が水野の持分の100%を取得し、完全子会社となったということです。

合同会社水野は、国内で初の調剤薬局として有名で、薬局として世界はつのホームページ開設など医療分業の面で、パイオニア的な役割を果たしてきました。

水野の水野善郎代表は今回の買収に関して、「昨今の薬歴未記載問題に対しての業界団体等の対応等に疑問を覚え、社会的にもコンプライアンス責任を持つ公開企業の日調に、【水野薬局】ブランドをお任せすることにしました。大規模オペレーションの一部になることは、真摯で優秀な弊社従業員のキャリアパスを充実させることにもなります。

他業界とくらべ、薬局業界はまだまだ寡占化も進んでおらず、これからが戦国時代です。その時代を勝ちぬく後継者を育てられなかったこと、この点には自責の念にかられております。」(一部省略)とコメントを発表しています。

日本調剤では、水野薬局が培ったブランド力と共に、ICTを活用した店舗運営、医療安全のノウハウを調剤薬局事業に活かすとしています。

進む調剤薬局のM&A(合併・買収)

今回は、日本初の薬局として有名な合同会社水野の日本調剤による買収について、ご紹介しましたが、近年、調剤薬局業界では、M&Aが加速しています。今回の水野の件と合わせて、調剤薬局業界の現状について説明してきます。

 

一番の問題は薬剤師の採用難

現在、調剤薬局を含め、薬剤師を必要とする職場では、薬剤師の採用難が続いています。採用難になっている理由としては、2014年、15年度の薬剤師国家試験合格率が、60%代前半にとどまってしまったことや、大手調剤薬局の事業拡大に伴い、その分の薬剤師採用が薬剤師業界全体で増えたことがの理由として挙げられます。

やはり、大手などでは福利厚生など待遇面が中小と比べると良いため、中小では、薬剤師の採用自体がなかなか困難な状態で、経営が回らなくなるというのが現状です。

 

2016年度の診療報酬改定でさらにM&Aが進む

2016年に行われた診療報酬改定により、薬剤師が患者に対して行う服薬指導や在宅医療対応が従来以上に求められるようになりました。そうなることで、人手不足の中小ではさらに人手不足が進み、結果的に経営が困難になり、大手企業とのM&Aが進んでいる状態です。

また、大手企業でも歴史や力のある中小の調剤薬局とのM&Aを進めていくことで、事業の拡大に加速をかける狙いがあります。

まとめ

近年、増加している調剤薬局業界のM&A(合併・買収)ですが、今後も増えていくとみられています。そしてその背景としては、薬剤師の採用難により、大手と中小の力の格差が大きく影響しているということが挙げられます。

また、採用難でありながらも、調剤薬局側ではこれからの調剤薬局業界を生き残っていくための、薬剤師の確保と教育が必要となってきます。

今回ご紹介した水野と日本調剤の件に関しても、人材を育てきれなかったことをM&Aの理由として水野代表が上げています。

だからと言って、求人側もスキルのない薬剤師を採用するわけではありません。そのため、薬剤師側としては、採用枠があると思って油断するのではなく、薬剤師として生き残っていくためにも、スキルアップを常に意識しておくことが重要です。

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