熊本地震で薬剤師が活躍!災害対策医薬品供給車両(MP)も話題に

熊本地震で薬剤師が活躍!災害対策医薬品供給車両(MP)も話題に
2016年4月14日に発生した熊本地震の際、災害処方箋の調剤を扱う救護所で熊本県内外の2700人の薬剤師が、取り扱った災害用処方箋の数が約6000枚以上に上ったことが分かりました。

熊本県薬剤師会では、熊本地震の前震となった4月14日の翌日15日に災害対策本部を設置し、被災地の情報収集や、被災地への薬剤師派遣が積極的に行われました。

また、被害の大きかった益城町をはじめ、全7か所の救護所に災害医療支援薬剤師が派遣され、地震発生の翌日15日から5月29日までの間に、約2700人の薬剤師が救護所での調剤や服薬指導を行いました。

薬剤師2700人が熊本地震のボランティアに
(画像引用元:有限会社スマイル薬局様)

今回の活動では、災害対策医薬品供給車両「モバイルファーマシー(MP)」の存在が大きな話題となりました。MPについては、熊本県ではまだ導入されておらず、他県からの受け入れを行った形です。MPは調剤機能を搭載した車両で今回の熊本地震で多くの被災者を救いました

しかし、一方で、MPの到着が救護所立ち上げ後だったため、周囲からは、「救護所立ち上げ段階からMPが配備されているとより良い」との意見が上がり、各県のMP導入を進めるほか、他県への災害派遣の運用方法など、細かなマニュアル作りが課題となりました。

災害対策医薬品供給車両「モバイルファーマシー(MP)」とは?

モバイルファーマシー(MP)(画像引用元:公益社団法人大分県薬剤師会様)

MPとは、薬局機能を搭載した機動力のある災害対策医薬品供給車両のことで、今回の熊本地震のような大規模災害の際に、医療救護所や避難所等で医薬品を調剤して提供できる体制を整備した車両の事です。

 

MPができたきっかけ

MPができたのは、2011年に発生した東日本大震災がきっかけとなっています。東日本大震災では、被災地での医薬品供給がほとんどできない壊滅的状態で、全国からの支援を待つしかない状況が続きました。また、調剤をできる環境はほとんどなく、多くの薬剤師が力を尽くせずやるせない思いが残りました。そう言った経験から、MPが誕生しています。

 

MPの数は全国に5台のみ?

熊本地震で話題となったMPですが、現在、日本には宮城県、大分県、広島県、和歌山県、鳥取県の5県のみ導入しており、その他の県にはないのが現状です。今後、導入を検討している薬剤師会もあるようですが、災害時には、保有している各県との素早い連携が大切になってきます。

まとめ

今回の熊本地震では、余震が何度も繰り返され、不安で眠れないという人や、慣れない避難生活でストレスが溜まるなど、様々な人が精神的な面で病んでいました。精神的な面の治療は、やはり薬での解決が求められ、また、常備薬がなく切れてしまった方、手術の痛み止めなどでも薬が求められました。そんな中、県内外の2700人もの薬剤師が救護所で活躍されたということで、被災者にとってはとても心強かったのではないのでしょうか。

また、東日本大震災の教訓をもとに導入されたMPの活躍によって、今回の震災では、調剤を行うことも可能となり、多くの被災者を助けることとなりました。一方でMPに関しては、まだまだ認知度が低いため、各県のMPの導入の課題や、有効的な活用方法など、さらなる理解が求められます。

 

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