脳梗塞再発抑制薬の服薬支援容器を大塚製薬とNECが共同開発

脳梗塞再発抑制薬の服薬支援容器を大塚製薬とNECが共同開発
今月の7日、大塚製薬とNECが脳梗塞を抑制するための薬である抗血小板剤の毎日の服用をサポートするために「服用支援容器」を共同開発することに合意しました。

合意に至った経緯についてですが、大塚製薬は元々抗血小板剤の開発と研究、販売を通して脳梗塞である患者さんの生活をアシストしてきた経験があります。

服薬支援容器のイメージ(服薬支援容器のイメージ:参照元「NECプレスリリース」より)

その大塚製薬の経験とNEC(日本電気)が長年に至り高めてきた、超小型実装技術や独自のセンシング技術・人間中心設計を活用している容器設計の技術を組み合わせて、より患者さんのことを考えた使いやすい服薬支援容器の開発を目指すことになりました。

脳梗塞再発抑制薬に服薬支援容器が必要な理由

脳梗塞の再発を抑制するためには、薬剤師の業務の中でもハイリスク薬として扱われている「抗血小板剤」を毎日きちんと服用することが重要になります。

ですが脳梗塞の患者さんには「うっかり服用を忘れる」「自己判断で服用をやめる」方がいらっしゃるため、抗血小板剤の服薬継続が課題となっていました。今回の服薬支援容器の開発はそんな服薬継続の問題を解決しようという背景からも提案された取り組みになります。

 

薬剤師にとってのハイリスク薬について

ハイリスク薬というのは薬剤師にとって、副作用や起こりうる事故に特に注意を必要とするため、安全管理の中でも更に専門家の薬学的管理が必要になる医薬品のことを指します。ハイリスク薬のひとつでもある抗血小板剤は脳梗塞の再発を抑制する上でも重要度が高いものであり、服用方法を守れない場合に再発の危険性が極めて高くなる薬になります。

服薬支援容器の使用方法は簡単で便利

今回の共同開発する服薬支援容器のイメージとしては、脳梗塞患者とその家族、そして薬剤師にも役立つ機能を兼ね備えたものとなっています。現段階で予定されている具体的な容器の機能を紹介します。

  • 服用時間を容器のLEDが自動で点灯しお知らせ
  • 服用時間は患者の家族にもメールで通知
  • 錠剤の取出しを検知し服用日時を容器メモリーに自動保存
  • 服用検知ごとにタブレットやスマートフォンにも児童通知
  • 服用履歴は調剤薬局で薬剤師が確認できる
  • 端末に送信された内容は医師も確認ができる

容器自体は持ち運びも可能であり、便利さを追求したものになります。薬剤師にとっては容器のメモリを読み込むことで服用の有無がわかることから、脳梗塞患者さんへの指導にも役立つことでしょう。

まとめ

日本でも脳梗塞患者とその介護医療費の増加は社会問題のひとつと言えます。しかし、今回の大塚製薬とNEC共同で開発する脳梗塞再発抑制薬の服薬支援容器が市場に出回るようになれば患者も患者の家族も、そして薬剤師や医師の負担もかなり軽減されるのではないでしょうか。

まだいつ頃に服用支援容器が出来上がるのかは発表されていませんが、利用できる日はそう遠くはありません。今回の開発のニュースは脳梗塞に関わる全ての方の期待の一歩になるでしょう。

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