「残薬問題」に関して47%の薬剤師が「医師が必要以上を処方」と回答

「残薬問題」に関して47%の薬剤師が「医師が必要以上を処方」と回答
近年、残薬が社会問題としてマスコミからも指摘されています。残薬は医療費の無駄遣いであり、治療がスムーズに進まないリスクもあります。薬剤師が残薬問題に積極的に取り組むことで、年間数百億円〜三千億円以上の費用削減効果が期待できる(「医療保険財政への残薬の影響とその解消方策に関する研究」平成27年度厚生労働科学特別研究、益山光一)と言われています。

残薬問題に関して、医療者向けサービスなどを運営する株式会社QLife(キューライフ)が、調剤薬局に勤務している薬剤師300人を対象にアンケートを調査を行ったところ、回答者の約8割が「患者の服用忘れ(漏れ)」が残薬の原因だと回答しました。ですが、他のことが原因であると答えた割合も多く、残薬問題の複雑性があらわになりました。

薬剤師 残薬データ
(画像引用元:@Press様)

医療者側の原因として1番多かったのは「医師が必要以上の量・日数を処方」であり、門前薬局で58%・全体で47%の薬剤師が問題視していることも明らかになりました。

このアンケート調査の結果について、東京理科大学薬学部臨床准教授である水八寿裕氏は「医療費の自己負担額割合が低い高齢の患者は残薬に対する意識が乏しい印象がある。その意識改革に薬剤師が貢献できる余地があるのではないか、と考える。」とコメントしています。

残薬を減らしていくためには、患者の意識改革だけでなく薬剤師・医師・製薬会社の積極的な残薬問題解決の動きが鍵になります。

「残薬を減らすために薬剤師が貢献できること」とは

患者の残薬を減らすために、薬剤師が貢献できることは何か、と、そのために「製薬会社が薬剤師を支援できること」に関してもアンケート調査を行いました。結果は以下の通りです。

医師へのフィードバックおよび提案

  • 処方日数の短縮・分割調剤
  • 服用手間や回数の負担を減らす
  • 患者が残薬を申告できる環境作り
  • 患者の聞き取り強化
  • 患者のアドヒアランス意識の向上
  • 患者へ残薬問題の啓発

アンケート調査では、「対医師への意見」・「調剤上の工夫」・「患者からの聞き取り」・「対患者への啓発」の4つに大別されました。

まとめ

残薬が社会問題になっていると知らない人は多いです。誰でも処方された薬を飲み忘れたり、治ったからといって飲みきらずに捨てたり放置したことはあるのではないでしょうか。風邪薬など短期的な薬の処方に関しては、処方日数を短縮したり患者に残薬問題の説明をすることで残薬は減るでしょう。

ただし、慢性的な病気で薬を処方してもらっている患者に対しては、薬を分割調剤されると薬局に足を運ぶ手間になってしまいます。残薬問題を解消するためには、やはり1人1人に合った薬の処方を、医師と薬剤師の両方が連携を図り処方していく必要があると考えます。

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