舞鶴薬剤師会が京都府薬剤師会と共同で処方薬の無駄を無くすため残薬バッグ事業開始!

舞鶴薬剤師会が京都府薬剤師会と共同で処方薬の無駄を無くすため残薬バッグ事業開始!

京都府薬剤師会と舞鶴薬剤師会は、「残薬(残った処方薬)」を有効活用するために残薬バック事業(ブラウンバッグ)を始めました。残薬バック事業の対象となるのは、生活習慣病治療などで長期間にわたって薬を服用してる人や複数の医療機関を受診している患者の方々です。薬局に残薬を持参してもらう事で、処方薬の無駄をなくすことを目指しています。

同事業は、平成27年10月に策定した「患者のための薬局ビジョン」による事業の一環で、京都府内では舞鶴市での実施が初の試みとなり12月まで実施予定です。

府によると、国内における残薬の量は厚生労働省推計によると年間約500億円分に上ると言われており、服薬状況を医療機関と連携して把握することで、医療費抑制を図っています。

府薬剤師と舞鶴薬剤師会は、舞鶴共済病院や舞鶴医療センター、舞鶴赤十字病院などで残薬バッグ2千個を配布しています。飲み忘れた薬をバッグに入れ、お薬手帳や薬袋などと薬局に持参すれば薬剤師が整理し、服用状況を把握し、医療機関の医師と相談します。

使用期限がきれていない薬が残っていた場合は、次回も同じ薬を処方する際、残薬を利用して処方薬を減らすように求める事で、投薬の無駄を省き、医療費削減を目指すほか、重複投与による副作用を防止する予定です。同事業は、12月まで実施以降は、京都薬科大と連携し、残薬のデータを集計し検証することで投薬状況の改善に繋げます。

舞鶴薬剤師会は、「地域の薬局機能強化のため、病院などと連携して服薬状況の把握に務め、医療費削減につなげたい」としています。

残薬バッグ事業の3つのメリット

残薬バッグとは、節約バッグとも呼ばれ、福岡市薬剤師と九州大学が共同で提唱し広まったとされています。残薬バッグと呼ぶバッグを患者に配り、自宅に残っている薬をそのバッグに入れて薬局に持ち寄ってもらおうという取り組みです。

 

メリット1:医療費を削減できる

福岡市で行われた節約バッグ運動では、残薬の有効活用により、薬剤費の約20%を削減できました。厚生労働省によると、潜在的な残薬は年間500億円分に上り、薬剤師の管理や指導によって400億円分は改善できるとされています。そのため、残薬バッグの活用により、大幅に医療費が削減されるのです。

 

メリット2:患者のリスクを削減できる

残薬バッグを薬局に持ち寄ってもらう事により、定期的に薬剤師のチェックを受けることができます。そのため、期限切れの薬の副作用や、薬の悪い飲み合わせを防ぐ事ができるため、患者にとっても良い影響を与えます。

 

メリット3:医者も患者の状態を把握しやすくなる

残薬バッグの使用により、医師も薬剤師を通じて患者の薬の服用実態を把握できるため、適切な診断が可能になります。残薬を他人に譲渡すると、思わぬ危険を招く恐れがあります。そして、本人が過去の薬を使用する場合でも危険性は十分あるため服用前に一度薬局に相談してみましょう。

まとめ

残薬バッグ使用により、患者が定期的に薬局に赴くことで、残薬の解消だけでなく医療の質の向上も図れそうですね。

高齢化が進む中で今後在宅での医療や介護のニーズはますます高まってきます。そのため、薬の管理を患者自身に任せず、薬剤師側も定期的に確認する必要があると言えます。

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