今年はおたふく風邪(流行性耳下腺炎)が例年よりかなり多いと報告

今年はおたふく風邪(流行性耳下腺炎)が例年よりかなり多いと報告
おたふく風邪やムンプスとも呼ばれている流行性耳下腺炎の発症が、例年よりもかなり多いと国立感染症研究所の「感染症週報の第33週」にて報告されました。

今回の週報第33週は8月15日~21日のもので、前の週の流行性耳下腺炎の報告数からみると1.09ほど増えた3347例が確認されているということです。

今年の発症例数を過去5年間の同時期と比較してみた結果、例年よりも多いという結果に至ったようです。今回流行性耳下腺炎にかかった患者が最も多い県が和歌山県で2.94、次いで新潟県が2.71、宮崎県は2.44ということがわかっています。

流行性耳下腺炎とは

子どものころに発症すると言われる流行性耳下腺炎(おたふく風邪)ですが、ムンプスウイルスによって起こるウイルス感染です。大体2~3週間の潜伏期間の後に、両耳もしくは片耳の少し下にある唾液腺が腫れ上がりかなりの高熱がでます。

症状は1~2週間で回復に向かいますが、発症している期間人によってはあまりの高熱に身体に痛みを感じたり、唾液腺の腫れのせいでうまくものを飲み込めなかったりします。

 

ウイルスは弱いが感染力は高い

ムンプスウイルスそのものはあまり威力のあるものではありませんが感染力はかなり高いです。患者との会話や接触、くしゃみなどの飛沫で感染します。患者が調剤を待つ間もマスク着用を進めるように心がける薬局の取り組みも見られます。

 

流行性耳下腺炎の治療法はない?

流行性耳下腺炎ですが今現在もムンプスウイルスに対して効果のある抗生物質などの薬が見つかっていないため対症療法で回復を見込むしかありません。あらかじめワクチンの予防接種を済ませておくか、感染してしまった場合は安静にしておきます。発汗が著しい場合はこまめに水分を取るように注意をします。

 

高熱や身体の痛みには薬は有効

基本的に対症療法で完治させるしかない感染症ではありますが、かなりの高熱がでるためアセトアミノフェンなどの内服薬やイブプロフェンのような解熱鎮痛薬は有効です。

注意が必要なのは頭痛や嘔吐の症状が見られる場合は「無菌性髄膜炎」という合併症を発症している可能性があるため、医師の診断にも注意しながら調剤をしてください。

 

合併症ですい炎を発症していた場合

ごくまれにですが、流行性耳下腺炎の合併症にすい炎は発症する患者さんがいます。この場合は解熱鎮痛剤と患者の容態を見ながら抗菌薬や酵素阻害薬の処方が適切とされています。

まとめ

流行性耳下腺炎というよりはおたふく風邪の方が聞きなれている方は多いと思います。今年はその流行性耳下腺炎が例年よりも多いということですが、私生活の中で簡単に感染してしまうため防ぐことは難しいと言えます。

調剤をしているとあらゆる病状の患者さんが来院しますが、必ずマスクをし、休憩に出る時には手洗いうがいを徹底することを心がけるようにしてください。未だ特効薬は見つかっていませんが、新薬は日々開発されているため、一刻も早く流行性耳下腺炎の抗生物質が見つかることを期待します。

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