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助産施設で求められる保育士の役割りと施設の特徴

助産施設で求められる保育士の役割りと施設の特徴

近年、助産施設が保育士を採用する事例が増加しています。その理由として、助産施設は産婦人科医・助産師などの専門医不足のため、それらの専門医の時間を医療を伴わない乳児のお世話に割かれることを嫌うからです。

乳児1人1人に合ったケアを充分に行うために育児のプロフェッショナルである保育士を採用し、医療を伴わないお世話を保育士に任す施設が増えてきています。このページでは、助産施設の特徴と保育士の役割などをご紹介していきます。

1.助産施設とは

助産施設

助産施設とは、異常分娩の恐れがあるなど入院して助産を受ける必要があるのにも関わらず、経済的な事情により入院助産を受けることのできない妊婦を入院させ助産させる施設のことを指します。

大きくは違いませんが、各自治体により入所条件や費用負担の金額設定などが変わってきます。

 

出産一時金を受け取れる場合は対象外

対象者は低所得者(生活保護受給世帯・市区町村税非課税世帯など)ですが、一定額以上の出産育児一時金を受け取れる場合は対象外となっています。ですので、低所得者が誰でも助産施設に入れるとは限りません

ただし、健康保険に入っており出産時に30万円程度の一時金が支給される妊婦でも、費用が30万円を超えそうな場合は入院対象になります。

 

無料ではなく有料である

対象者は経済的に入院が困難である妊婦であると聞くと、一見無料で入院出産できると思われがちですが、所得によって利用料を徴収する場合があります。ですが、その費用は通常と比べてかなり安価の設定となっています。

 

病院は指定される

申請が通り、助産施設に入院できることになった場合は、指定された助産施設に入所し助産を受ける必要があります。現在助産施設は全国で約400箇所あり、その多くが病院に併設、または病院の中にあります。助産施設は児童福祉法に基づいて設置されています。

 

2.助産施設で保育士が求められる役割

赤ちゃんを抱く女性

保育園で求められる保育士像と、助産施設で求められる保育士像は全く違います。保育士が助産施設で働く場合、どのようなことを求められているのか把握しておくことはとても重要です。早速確認していきましょう。

 

助産施設での仕事内容とは

保育士として助産施設で働くことを検討している人にとって、仕事内容は重要ですよね。保育園と違い、助産施設は医療機関なので仕事内容をイメージしずらいでしょう。助産施設で働く保育士の仕事内容をご紹介いたします。

  • 乳児に対する基本的な保育
  • 母親への育児指導・福祉的なアドバイス
  • 兄弟がいる場合、その遊び相手

このような仕事が主な仕事となります。乳児のお世話はもちろん、助産施設では母親のケアがとても重要になってきます。

 

子育てのプロとして活躍すること

産まれてくる赤ちゃんの健やかな成長のために、保育士の力は必要不可欠です。おむつ交換やミルクをあげるなどの基本的な保育の他に、乳児に必要な養育を1番適切な方法でできるのはやはり保育のプロフェッショナルである保育士です。

乳児と関わる中でこの子はどんな個性を持った子なのかを瞬時に判断し、保育することを求められます。

 

自身の経験を母親に教えてあげること

保育士は、同じ助産施設で働く看護師と協力して、今度の子育てのアドバイスをする必要があります。助産施設で出産をする母親は、低所得であるのにきちんと子どもを育てていけるかどうかなど不安がたくさんあります

基本的な育児指導はもちろん、たくさんの子どものお世話をしてきた保育士は今までの経験を教えてあげるなどして不安を解消してあげる必要があります。

 

母親へのメンタルケア

低所得の母親が子どもを虐待する割合は多いです。ですが、母親の心の負担になっている悩みを妊婦の段階から取り除いてあげることにより、虐待する割合が減るといったデータもあります。

少しでも母親の不安を取り除くため、保育士は母親が受けることのできる制度や支援などを紹介してあげなければいけません。ただ紹介するのではなく、母親の悩みをしっかり聞き共感するなどして母親と信頼関係を結ぶことも必要になります。

 

3.助産施設で働くメリット

保育する女性

今まで保育園で働いていた保育士は、保育園と助産施設の仕事内容の違いに初めは戸惑うかもしれませんが、助産施設という特殊な施設で働くことによりたくさんのメリットを受けることができます。保育士が助産施設で働くメリットは以下の通りです。

 

自分自身の成長に繋がる

助産施設で働くと、保育の知識や技術の他に、福祉系の技術や心理学的な知識などを身につけなければなりません。もちろんそのためには努力が必要ですが、その努力は確実に自分自身の成長に繋がります。

自分の成長を感じることができれば、仕事にやりがいをもつことができるでしょう。助産施設は保育士としてスキルアップできる施設です。

 

医療現場で働くことができる

医療現場で保育士が活躍できる職場はとても少ないです。そんな数少ない施設である助産施設で働くことは、自分の世界を広げることができる他、違った価値観も知ることができるのでオススメです。

また、医療に従事する人たちと関わることができるため、医療に関する知識が働いている間に自然と身についてきます

 

今までの経験が活かせる

助産施設では高度な保育を求められるため、長年保育士として勤めてきた人にとっては今までの経験を存分に活かすことのできる職場といって間違いありません。仕事ができる保育士は周りからも重宝されますし、働きやすい環境で仕事することができるでしょう。

 

4.助産施設で働くにあたっての注意点

悩む若い女性

助産施設は保育士が医療現場で活躍できる数少ない施設の1つであるため人気の職場ですが、保育士が助産施設で働く場合、予め知っておいてほしい注意点がいくつかあります。その注意点とは以下の通りです。

助産施設への転職を希望している保育士は必ずチェックしておきましょう!

 

知識が豊富でなければ勤まらない

助産施設で働く保育士は、保育の知識だけを持っていれば良いという訳ではありません。医療機関で働くことになるため高いレベルでの仕事が求められますし、保育業務の他に母親自身や周りの環境に対する気遣いや知識も必要となります。

ですので保育だけの知識だと助産施設での仕事は勤まらないでしょう。働くのであれば、業務上必要な知識(福祉に関する知識など)をある程度身につけて入職しましょう。

 

保育経験がないと辛い

保育園には先輩保育士がたくさん働いているので、保育に関する知識や技術を指導してもらうことができます。ですが助産施設で働く保育士は2~3名と数少ないです。ですので基本的な保育の知識はもちろん、今までの経験で培った応用力が必須です。

もしあまり経験がない状態で助産施設に転職してしまった場合、苦労するのは自分自身ですし、乳児やその保護者にも迷惑がかかるので経験を積んでから転職することをオススメします。

 

給与は保育園とあまり変わらない

医療機関なので保育園より給与が高いように感じますが、実は給与にそこまでの違いはありません。助産施設で働く保育士の給与は、月平均で180,000~210,000円程度です。施設により金額が変わってきますが、転職により大幅な給与アップは見込めないかもしれません。

ですが年齢やスキルなどにより給与アップする可能性もあるので、事前に確認することが必要です。

 

5.助産施設で働くためには?

アイパットを使う女性

保育士が助産施設で働くためには、保育士資格取得後、都道府県知事に登録申請をして「保育士登録証(保育士証)の交付を受ける必要があります。その上で助産施設の求人に応募しましょう。

 

転職サイトを利用する

助産施設は全国で約400箇所、1つの施設につき2~3人の保育士しか配置されていません。ですので毎年求人を行うというよりは、人員に空きが出れば都度求人募集をかけるといった施設が多いです。

ハローワークなどでもたまに求人がありますが、転職サイトを利用して、求人が出れば連絡してもらうなどの探し方をしたほうが、無駄な労力を使わなくて済むのでオススメです。

 

直接施設に問い合わせる

助産施設がある場所を自分で調べて求人を行っていないか確かめるのも効率が良いです。サイトで求人がでるのを待たなくてもすぐに答えを聞くことができます

もし求人していないとの答えだった場合、求人の予定や欠員がでた場合連絡してもらう約束もとりつけられる可能性があります。直接問い合わせすることに抵抗のない方にはオススメの方法です。

 

採用されるための準備が必要

タイミング良く求人に出会ったとしても、合格できなければ意味がありません。助産施設の保育士は狭き門です。基本的なこととして、保育技術や保育経験を積んでいることは必須の条件でしょう。

それに加えて、福祉系の知識(低所得者がどのような支援を受けられるかなど)も頭に入れておきましょう。そうすると即戦力になると捉えられ、合格する可能性がグッと高くなります。

 

まとめ

保育士が助産施設で働く場合に求められる役割や、助産施設の特徴をご紹介いたしましたがいかがでしたか。今まで保育園だけで働いていた人が転職する際は、学ばないといけないことが多く初めは辛いかもしれませんがとてもやりがいのある仕事です。

助産施設では、生まれたての乳児の保育をしなくてはいけないため、責任も大きいですしそれなりのスキルが必要です。スキルに自信がない人は、保育園などで保育スキルをあげてから転職を考えたほうが良いかもしれません。

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